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ラップ

ヒップホップ主要四大要素の一つ、ラップとは小節の終わりで韻を踏みながら、あまりメロディをつけずに、リズミカルに喋るように歌う手法である。音楽として呼称するならば「ラップ・ミュージック」や「ヒップホップ・ミュージック」などと呼ばれる。

ラップの特徴

メロディをあまり必要とせず、似た語尾や同じ言葉を繰り返し利用するのが特徴的で、口語に近い抑揚で発声する唱法。曲の拍感覚に合わせる方法と合わせない方法の二種類がある。

レゲエなどにおけるDJが行うトースティングによく似ているが、抑揚の付け方が異なるほか、トースティングは独特のメロディを付けるため、そこでラップとの違いを区別することになる。

マイク、ワンツー!

ラップの語源

もともとは擬音語で、トントン、コツコツ、などといった意味であり、心霊現象であるラップ現象がこの意味に当てはまる。
俗語として様々な意味として広がっていったが、黒人英語で「おしゃべり」や「会話】などを意味するため、そこから喋るような歌唱法として意味が広がっていった。

ラップの歴史

ラップ誕生の場は1960~70年代、アメリカニューヨークで見られたブロック・パーティーだと言われているが、古くは文盲者に口伝で歴史や詞を伝える『アフリカ・グリオ』にそのルーツが見られ、マルコムXやキング牧師と言った政治的指導者のスピーチも大きく影響を与えてたと言う。
モハメド・アリのインタビューなどで見られた言葉遊びによって、より広まったと言われる。
レゲエにおけるトースティングにも影響を受けていると考えられており、トースティングがレコードに収録されているインストゥルメンタルに乗せて行うように、DJがプレイするブレイクビーツに乗せて行ったのが初期のラップの形だと考えられている。
あらかじめ用意した歌詞ではなく、即興で歌詞を作り、歌詞とライムの技術を競うフリースタイルもある。
また『ラッパー』という言葉は1979年シュガーヒル・ギャングのシングル『ラッパーズ・デライト』のヒット以降に広まった呼称で、人によってはこの呼び名を嫌い、特にオールド・スクール世代や一部の日本人の「ラップするもの」はRun-D.M.Cが名づけた『MC(master of ceremony)』という呼称を好んで使う。
ヒップホップ発祥のアメリカでは、ニュースクール世代には『ラッパー』という呼称も最近は普通に使われる。日本でも若い世代には定着しており、自分のことを『ラッパー』というものが増えてきている。
ラップミュージックにとって皮肉なことがあり、アメリカで最初に実績をあげたラップミュージックは1981年に白人ロックバンドブロンディによってリリースされた『ラプチュア』であり、ラップの語源がそれと混同されることが本国アメリカにおいて多々あるという。

日本におけるラップの歴史

1980年代から広まったヒップホップミュージックの流行に伴い、日本人に親しみやすいラップを作るため近田春夫やいとうせいこうらが、読経をベースに日本語で押韻する技法が開発されていき、次第に広まりをみせた。

日本人によるラップの言語と技法

日本人アーティストによるラップは日本語で行われていることが多いが、しかし、日本語は英語とは文法や発声法、音韻が大きく異なる。そのため、日本語のラップはしばしば倒置法や喚体句などの修辞技法や、半韻や多重韻、英語風の発音が使用され、しばしば喋り言葉とはかけ離れた語調・文体となる。
一部ではこうしたラップのあり方に否定的な意見を持っているものの、日本語のラップが既存の日本語詩とは異なる表現技法や詩情を開拓した点を肯定的に捉える意見も存在する。

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